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水の汲み置きや煮沸で放射能を防げるのか?

関東の浄水場から放射性物質が検出された問題で、
現在検出される数値は低くなっていますが、低くてもやっぱり不安、
また上がるかもしれないなど、心配している方も多いと思います。

実際、水を汲み置きしたり、煮沸させたら放射性物質を取り除けるのか?
と思っていらっしゃる方が多いようです。

結論を言うと、あまり良いやり方とは言えません。
むしろ、止めておいた方が良いでしょう。

水の汲み置き

水を汲み置きした方が良いと思うのは、
放射性物質の半減期のことを考えてのことでしょう。
(放射性物質が放射線を出す能力(放射能)が半分になるのが半減期と言います)

放射性物質は原子核が不安定な状態にあるものなので、
それを安定させるために放射線を出します。
なので、出せば出すほど、物質として安定してくるんですね。

特に放射性ヨウ素の半減期は8日なので、
汲み置きして8日経てば、確かに放射能は半分に減ります。

しかし、少しでも早く減らそうと思って、日光に当てたり、
熱を入れたり、凍らせてみたり、入れ物のフタを開けて早く抜けさせようとしても、
全く効果はありません。
そうしたとしても、ただ汲み置きしている状態の時と同じようにしか減っていきません。

なので、放射能の影響を少なくするには、放っておくしかないんですね。
長くおけばおくほど放射能は減っていくのですが、
その代わりに増えてくるのが雑菌です。

日本の水道水は塩素で殺菌していますが、
汲み置きすると、塩素も次第に減っていきますので、
雑菌が繁殖しやすくなってきます。

さらに、水は8日も置いておくと腐ってきますので、
汲み置きして使ったとしても、使えるのは飲み水の場合で3日程度です。

ちなみに、放射性セシウムだと半減期が30年もありますので、
セシウムに関しては汲み置きしたところであまり減りません。

では、放射性物質入りの水と、雑菌が繁殖した水、どちらがより悪くないか?
というと、これも量の問題があるので一概には言えないでしょう。
ただ、雑菌が繁殖しすぎると、ただちに健康に害を及ぼすのは間違いありません。
汲み置きしたとしても、3日以内に使う方が良さそうです。

煮沸

上の説明から、煮沸させるのも効果がないのはわかりますが、
東大病院放射線治療チームがtwitter上でこのようなことを言っています。

ある方にお願いして、煮沸によるヨウ素の濃度変化を検証する実験を、水道水中に含まれるI-131を対象に行いました。その結果、水道水を煮沸すればするほど水蒸気だけが飛んで、I-131が濃縮されました。もし、煮沸しようとされている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。

参照元:東大病院放射線治療チームのツイート

現在は検出値が低いので、濃縮されても大した量にはなりませんが、
放射性物質を抜こうと思って無駄に煮沸させるのは止めた方がよさそうですね。


これらのことから考えて、放射性物質を取り除くのは難しいようです。
現在の数値だと飲み続けても大丈夫なようですが、
それでも心配な方はミネラルウォーターを購入した方が良いでしょう。

ちなみにウォーターサーバーで使う水は、各社で様々な雑菌対策がなされています。
入れ物をフィルム容器にして完全密閉した状態で送られてきたり、
サーバーに空気が入らないような仕様にするなど、雑菌対策をすることで、
未開封で3ヶ月~1年間、開封状態で2週間から1ヶ月くらいは飲み水として使えるようになっています。
保存用にも向いていますし、ペットボトルで購入するよりも経済的ですよ^^

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