逆浸透膜(RO膜)は放射性物質を除去できる?
ウォーターサーバーの中でも、ピュアウォーターを提供している会社は、
逆浸透膜(RO膜)システムという、NASAが開発したろ過システムを使って水をろ過しています。
(このようにして作られた水を”RO水”と言います。)
では、このろ過システムですが、放射性ヨウ素やセシウムなど、
放射性物質の除去は可能なのでしょうか?
結論から言うと、可能ということです。
これは、クリクラや、アクアクララ
など、
ROシステムでろ過して水を作っている会社が公式に、
理論上は放射性物質の除去が出来ていると公式見解を述べていますし、
実際に測定調査を行い、放射性物質が含まれていないことが判明したそうです。
アクアクララの見解⇒放射性物質に対するアクアクララの見解
アクアクララの検査結果⇒分析報告書
クリクラの見解⇒福島原発の放射性物質漏洩について
クリクラの検査結果⇒放射能測定結果報告書
ROシステムでろ過された水の安全性がわかりますね^^
ROシステムは、一般の浄水器とはろ過できるレベルが全然違います。
その違いを、アクアクララのサイトで分かりやすく説明されていたのでお借りしました。
これによると、一般的な浄水器で使われている、活性炭フィルター式浄水器のろ過精度は1ミクロン、
より高精度の中空系膜式浄水器のろ過精度は0.01ミクロンです。
(数字が小さいほど、ろ過精度が優れています。)
ここまでは浄水器でも用意されていますが、RO水を提供しているウォーターサーバー会社では、
このフィルターを通した上で、最後はRO膜でろ過します。
RO膜システムのろ過精度は、更に細かい0.0001ミクロンです。
ぜんぜんレベルが違いますね^^
(ROシステムのろ過精度は、どのウォーターサーバー会社も同じです。)
ちなみに、放射性ヨウ素やセシウムの粒径は0.01~10ミクロン程度です。
中空系膜式浄水器でも、大きさによってはなんとかろ過できるものもあるものの、
できないものも少なからずありますね。
クリクラいわきのサイトにこのような記述がありましたので引用します。
分子の大きさは
RO膜の分画分子量は50です。
また、放射性セシウム分子量は137で、
放射性ヨウ素分子量は131です。
※分画分子量とは、膜で除去可能な最小の分子量を示します。
上記の通り、放射性セシウム及び放射性ヨウ素の分子量はRO膜の分画分子量に比べて大きいため、 RO膜を通過することが出来ません。
よって、製品に放射性物質が混入することは有りませんので、 ご安心下さい。
なので、RO膜を使っている場合は問題なさそうですね^^
しかし、中空系膜式の浄水器を家庭で使う場合には問題も考えられて、
ろ過した放射性物質がフィルターに付着したままですから、
フィルターを交換する時に放射性物質が飛び散ってしまう可能性がありますね。
それよりも、ROシステムでろ過した水を工場から直送してもらった方が良いでしょう。
現状の水道水の汚染レベルは下がってきていますので、
そこまで心配する必要はないかもしれませんが、
今後またレベルが上がる可能性や、水の買い占めによる不足を心配されている方は、
家庭にウォーターサーバーを設置した方がよいかもしれません。
水ボトルも、封を開けなければ半年~1年は備蓄できますしね。
スーパーで水を購入する以外にも、
供給源を複数確保しておくと、より安心でしょう。
以下に、ROシステムを導入しているウォーターサーバー会社を列挙します。
ROシステム自体の品質は、NASAが開発したシステムでどの会社も同じですので、
料金や配達方法、配達可能地域などを検討してみて下さい。
追記:放射性ヨウ素(I-131) の除去には逆浸透膜(RO膜)によるろ過が唯一有効な手段である旨の独立行政法人 放射線医学総合研究所の見解が出されています。
⇒水道水中のヨウ素-131の除去について | 独立行政法人 放射線医学総合研究所