コーヒーに合う水の選び方

photo credit: takuya miyamoto*
via photopin cc
コーヒーの美味しさは、豆のブランドや挽き方、淹れ方などに左右されますが、もう1つの要素が「水」です。
水の温度、というのもあるのですが、水そのものの選び方でもかわります。
いつも何気なく使っている水を別の水に変えると、もしかしたらあなたが毎日飲んでいるコーヒーが美味しくなるかもしれません。
今回は、コーヒーと水の関係について紹介します。
美味しいコーヒーの基本は軟水
コーヒーに合う水を選ぶなら、まずはミネラルウォーターを選びましょう。
水道水の場合、消毒のために使っているカルキと、水道管の鉄分が美味しさを損ないます。
カルキはその臭いが美味しさを損なうので分かると思いますが、鉄分の方が、それが多いとコーヒーに含まれるタンニンと結びつき、水の色が黒褐色になります。
風味も損なうので、水道水では本来のコーヒーの美味しさは味わえません。
なので、ミネラルウォーターを選ぶというのは大切ですね^^
また、ミネラルウォーターの場合でも、コーヒーに使う場合は基本的に軟水です。
ただ、好みにもよりますから、もし味を変えたいのなら、「軟水」をベースに水の硬度が違うものを選んでみると良いでしょう。
地域にもよりますが、日本の水は硬度30~60くらいです。
数値が低ければ軟水よりに、高ければ硬水よりになりますので、硬度30~60というのを基準に水を変えてみるとよいですね。
コーヒーは、より軟水にするほど酸味が強く引き立たちますし、まろやかになります。
レギュラーコーヒーは爽やかな酸味とまろやかさが美味しいので、その場合は軟水にすると良いでしょう。
逆に、焙煎した豆のローストを感じたい方は、硬水の方が香りが立ちやすいので、硬水がお勧めです。
エスプレッソなどは、硬水よりの水を選ぶと良いですね^^
また細かくみると、同じ硬度でも水に含まれているミネラル成分の度合いによっても変わります。
具体的には、カルシウムが多いと苦味が和らぎます。
また、マグネシウムが多いと、渋味や苦味がより強く出ます。
なので、苦味を利かせたい場合はマグネシウムが多い水を、抑えたい場合はカルシウムが多い水を選ぶと良いでしょう。
硬度はマグネシウムとカルシウムの量で計算されるので、苦味をより重視したい場合は硬度をやや高めで選ぶとマグネシウムの量も多い可能性が高まります。
その辺は好みで選ぶと良いですね。
まとめると、
- 軟水(硬度が低い) ⇒ 酸味が引き立つ
- 硬水(硬度が高い) ⇒ 香りが引き立つ
- カルシウムが多い ⇒ 苦味が和らぐ
- マグネシウムが多い ⇒ 渋味・苦味が引き立つ
となります。
「もうちょっと酸味があったら・・・」
「もうちょっと苦味が抑えられていたら(引き立っていたら)・・・」
という時は、その辺を考えて自分にあった水を探して調整してみると良いですね^^
挽いた豆か、インスタントか
photo credit: onkel_wart (thomas lieser)
via photopin cc
水が影響するのは、コーヒー豆を使うのか、インスタントなのかでも違ってきます。
より水の影響を受けやすいのはインスタントの方です。
豆を挽く場合も全く影響がないわけではないのですが、淹れる時に豆の粉がフィルターの役割をしますので、吸着されるミネラル分が出てきます。
なので、わずかな硬度差ならあまり違いは出にくいかもしれませんが、全く影響がないわけではありません。
焙煎の度合いによっては違いが出てきます。
- 焙煎が浅い⇒酸味が強く、苦味が弱い
- 焙煎が深い⇒酸味が弱く、苦味が強い
となります。
硬度の組合せと考えて水を選ぶと良いですね^^
当サイトでは、水宅配サービスの各会社が提供している水の硬度比較、成分比較も行っております。
ウォーターサーバーを導入しようとしている方は参考にしてみて下さい^^