群馬の水道水から検出された寄生虫「ジアルジア」とは?
2月26日に、利根川上流の県央第一水道(北群馬郡榛東村)の水道水からジアルジアという寄生虫が検出されました。
「ジアルジア」というのは、人や家畜などの小腸などに住む寄生虫です。
排せつ物に含まれて外に出てきます。
熱帯・亜熱帯に多い原虫で、発展途上国に出かけて感染するケースはありますが、冬場の日本で発生するのは珍しいですね。
そして、ジアルジアが飲料水を介する場合は大規模な集団感染になる可能性があるので、注意が必要です。
県央第一水道は利根川を水源とし、群馬県の2市1町1村(前橋市、高崎市、榛東村、吉岡町)に水を供給しています。
水を飲む場合は、ジアルジアは熱に弱いので1分以上の煮沸が推奨されています。
この地域にお住まいの方は、生水は飲まないように気をつけてください。
安全宣言がでるまで待ちましょう。
感染すると下痢やおう吐、腹痛、衰弱感、体重減少などの症状を1~2週間で発症します。
成人よりも子供の方が発症しやすい傾向にあるようですので、お子様がいる方は気をつけてあげましょう。
ジアルジアが検出された原因はまだわかっていませんが、
国立感染症研究所によると、多量のジアルジアが源流の河川の中に流れ込んだと予想しているそうです。
そして、それが浄水場に流れ込んだのでは?と考えているそうです。
ジアルジアの検査は自治体によって違いますが、年に数回は検査することが定められています。
しかし、検査をしていなくても、浄水処理によって99.9%は除去することが可能なんです。
なので今回は、多量のジアルジアが流れ込んだので除去されなかったのでは?と考えられているんです。
多量のジアルジアが流れ込むということが自然に発生するのはあまり考えられません。
源流で誰かが家畜の糞尿を処理したりなどしていたのかもしれません。
憶測なのでわかりませんが、安全宣言が出るまではミネラルウォーターを買ってきて使うようにしましょう。
ウォーターサーバーを導入している人は、水源は別ルートなのでこういう時に安心ですね^^