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東京の水は実はギリギリ?水ビジネスをやらなければならない理由とは?

2011年10月13日放送のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、
東京都が行っている水ビジネスの事が特集になっていました。

10月2日に、アジア太平洋地域会議が開かれたのですが、
その会議には41ヶ国1300人が参加し、世界一優秀で完璧な水道設備を誇る
東京の水道事業を学びに来ていたんですね。

東京都の水道の漏水率は3%と、世界でもずば抜けています。
世界の水道の漏水率をみると、先進国で10%、
アジア途上国になると30~40%もあり、収益に繋がらない配水も多いんだとか。

そして、東日本大震災の時、東北でも1本も抜けることのなかった、
耐震化された最新の水道管に順次切り替えているところですので、
さらに強化されつつあります。

耐震化まで考えられた水道設備は、世界にはまだ一つもありません。
日本だけです^^

そんな素晴らしい東京の水道設備なのですが、
現場に目を向けると問題点もあります。

老朽化と震災の影響による供給量の低下

東京都の中でも都心部を中心に水を供給し、
東京の20%以上を賄う金町浄水場は、
中に入ってみると、必ずどこかしらで工事をしています。

実は、東京都の水道に限らず、日本の水道施設の多くは
1970年前後の高度成長期に急速に作られました。
設備の寿命は40~50年と言われていて、
設備の多くがそろそろ更新の時期を迎えているわけです。

そんな屋先、東日本大震災がありました。

震災の影響で、機会を動かすギアが壊れ、水を抜いている場所もあり、
震災直後に仮改修したものの、現在本改修しているところもあって、
作っている水が以前より減っている状態なんです。

そんな震災の影響による工事と老朽化とのダブルパンチで、
東京都の水供給量は今、ギリギリなんだそうです^^;

もっと施設に余裕を持たせるようにすることが課題になっています。

自治体がビジネスに乗り込む理由

今、東京都は、ベトナムやマレーシアに、水道事業を売り込もうとしています。
設備だけでなく、運営維持管理のパッケージになった商品として、
水メーカーや部品メーカーには出来ない方法で売り出そうとしているます。

実はこの事業、単に収益を増やすためにやっているのではなく、
東京都の水道設備を維持するためにも必要なことなんです。

現在、東京都内では老朽化した設備の更新と同時に、
耐震化された設備に切り替えていっていますが、
現在27%しか終わっていません。

東京都は水道管の耐震化工事を2倍のペースで前倒しで行っていますが、
それでも10年後になって48%しか終わらないんだそうです。

現在、東京湾北部を震源とする、首都直下型地震が起きた時の
東京の想定断水率は34.8%となっていて、
震災の時に液状化が起きた、23区の東側が一番高い確率で断水するそうです。

まだまだ耐震化される前の古いタイプの配管が配置されていて、
都心部は交通量が多く、街が24時間動いているようなものなので、
水道を止めて工事するのはなかなか難しい状況なんだそうで、時間がかかるんですね。

しかしこの工事、スピードも問題なのですが、
もっと深刻な、予算の問題があります。

日本全体の水道事業への投資は年々減ってきていて、
今までは潤沢な設備投資があったので、設備を増設維持するのに十分なお金があったのですが、
このまま行くと、2025年ごろから投資額と設備更新に必要なお金が逆転します。

つまり、現在のペースで設備更新が出来なくなってしまうわけです。
資金がないと、更新されなかった設備はそのまま放置・劣化していきます。

水道の質も悪化してしまいますね。

それを防ぐためにも、東京の水ビジネスは成功させなければならないわけです。


東京はこのように自治体が頑張っていますが、他の地方はどうなんでしょうか?
同じように老朽化で更新の時期は来ていると思います。
そのまま放置・劣化につながらないことを願いたいですね。

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